実は私、読書が好きで、日々いろんな本を読んでいます。
このブログでは、猫に関連する本の紹介も、少しずつしていけたらと思っています。
今回おすすめしたい一冊がこちら
『猫も老人も、役立たずでけっこう』著者:養老孟司
猫好きとも知られる養老先生のエッセイ本で、愛猫まるちゃんの写真も添えられていて、猫好きさんにはたまらない内容になっています。
「役に立たない」って、こんなに愛おしい
タイパ、コスパ…と、“得かどうか”を基準にすることが当たり前のようになっている今の時代。
そんななかで、猫と過ごす時間というのは、それとは正反対にあるように思います。
ただそこにいて、寝て、伸びて、毛繕いして。
何かをしてくれるわけではないけれど、自由気ままに生きている。
世の中の猫たちって、きっとそんな存在ですよね。
うちの「うめ」と「レモン」も、まさにそうです。
うめは、日向を見つけてはゴロンんと転がって、ひたすらのんびり。
レモンは気分屋で、甘えてきたかと思えば、ふいっとどこかへ行ってしまう。
どちらも、正直なところ“なんの役にも立ちません”(笑)
でも、その「役に立たなさ」がたまらなく愛おしいです。
ただそこにいてくれるだけで、心が癒されたり、思わず笑ってしまったりする。
生産性ゼロ、でも幸福度は最高
「役に立つ」ことだけが価値ではない。
むしろ、「役に立たない」ことの中に、人生で大切なものが詰まっているのかもしれません。
そんなことに、気づかせてくれる一冊です。
ちなみに、養老先生の代表作といえば、ベストセラー&流行語にもなった『バカの壁』
学生時代に読んだ時には、「屁理屈ばかりだな」と思っていたのですが、社会人になってから読み返してみると、「なるほどな、そういうことだったのか」と腑に落ちる場面がたくさんありました。
本って、そのときの自分の状態や経験によって、感じ方ががらりと変わるんだなと実感しました。
『猫も老人も、役立たずでけっこう』も、きっとそんな風に、読むタイミングや暮らしの中で見え方が変わる本だと思います。
猫と暮らしている方にも、これから猫と暮らそうとしている方にも、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。
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